文学作品を読んでみよう!~芥川龍之介の作品~
読書をしてみよう。
こんにちは!トライプラス千葉みなと校の本田です。
受験シーズンも真っただなか。受験生活が終わったら何をしようかと考えている方も多いのではないでしょうか。
「今度の休みにはゆっくり読書をしたいなあ」「子供に勧めるには何の本がいいだろう」
今回はそんな読書におすすめの作品について、教科書にも載っている国内の文豪を中心にご紹介させていただきます!
高校生の教科書に載っている『羅生門』の作者、芥川龍之介
『羅生門』と書いてなんと読むか、知っていますか?
正解は『らしょうもん』。高校一年生の多くの教科書に掲載されており、黒澤明監督の映画などにもなった有名すぎる文学作品ですよね。
作者は、あの芥川龍之介です。眉毛のきりっとした風貌が印象に残っている人も多いのではないでしょうか。
羅生門はこんな一文から始まります。
ある日の暮方の事である。一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。
大学入学を前に「そういえば教科書に載ってたなあ」という作品に触れてみると、改めてなにか気づくことがあるかもしれません。
また、これから高校に入学するという生徒も自主的に読んでみると、きっと授業が楽しくなりますよ!
『蜘蛛の糸』
或日の事でございます。お釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。
こちらは、お釈迦様のいる世界を中心に始まる『蜘蛛の糸』冒頭の一文です。
『羅生門』や『河童』などは中学生から高校生を中心に目に触れることの多い作品ですが、『蜘蛛の糸』は小学生にとっても読みやすい物語にもなっていますよね。
三部構成となっており、極楽にいるお釈迦様の世界が描かれた一、三部と、カンダタという盗賊が堕ちた地獄の世界の二部で成り立っています。
二つの視点が俯瞰して描かれることで、物語には客観性が生まれます。
お釈迦様の行動にはどういった意味があったのか?カンダタはどうするべきだったのか?など
お子さまや友達と一緒にぜひ考えてみてください。
『杜子春』
或春の日暮です。唐の都洛陽の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の若者がおりました。
『杜子春』は、この物語の主人公である”杜子春”という若者を中心に展開されます。
仙人のもつ不思議な能力で自分の願いや目標を叶えようとする杜子春は、幸や不幸を学びながら無限の物語に身を投じていくという何とも不思議なお話です。
実は芥川の書いた『杜子春』は、中国に伝わる同題のお話を童謡向けに改変したものになっているようです。
物語の途中で「あれ?無限ループ?」と思いきや、最後にはきちんとした結末があります。
興味のある方は読んでみてくださいね。
まとめ
お気づきの方もいらっしゃるとは思いますが、今回紹介した芥川の作品群は
”ある日、ある時、ある場所、主人公が” という要素が非常に明確になっています。
教訓ともとれる寓話的な要素が強い作品なので、「もし自分が同じ立場だったら」と考えながら楽しむのもいいですね!
トライプラス千葉みなと校でした。