043-307-9507 お電話からのお問い合わせはこちら
お問い合わせ

ブログ

【書籍紹介③】かがみの孤城【夏休みにおすすめ】

夏休みも終盤

こんにちは!トライプラス千葉みなと校です。

最近は蒸し暑くなってきましたね!

そろそろ夏休みの終わりも近づいてきました。

千葉市立の学校は7月17日から夏休みが始まったこともあり、

今週末で夏休み期間は終了です。中学生たちはは期末試験までもうすぐですね!

さて、新学期が始まるのが憂鬱だな・・・と感じる生徒のみなさんも多いかもしれません。

これを読んだら学校に行きたくなる(かもしれない)一冊を紹介します!

『かがみの孤城』(辻村深月著、2017年、ポプラ社)

中学生や高校生の皆さんから「読んだことある!」という声も聞きました。

辻村深月の『かがみの孤城』。

2022年12月にアニメーション映画化され、話題にもなりました。

映像化した作品を観る前に小説で読みたい!と思い立ち、一気読みしました。

本のボリュームは分厚いですが、

小説が苦手な人にとってもわかりやすい世界観、文章なのでおすすめです。

あらすじ

”学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。
輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。
そこには“こころ”を含め、似た境遇の7人が集められていた。
なぜこの7人が、なぜこの場所に――
すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。

願いの部屋

この物語の主人公、安西こころは中学に入った4月早々から学校に行けなくなっってしまったことをきっかけに、

部屋の鏡を通じて別世界のお城にたどり着きます。

そこには、同じように突然この世界に送り込まれてきた6名の少年少女がいました。

それとは別に、狼の面をつけ自分を「オオカミさま」と名乗る少女が一人。

オオカミさまだけがこの世界の仕組みを知っているようでした。

彼女が言うには、「この城には誰か一人だけが入れる”願いの部屋”があり、

今日からこころ達7人にその部屋の鍵を探してもらう。

3月30日までにそれを見つけられたら、見つけたその本人の願いを叶えることができる。

もし願いを叶えたら、期限を待たずにここに来ることができなくなる。」

こころ達は、その”幸運”なゲストとして選ばれたのだ、と。

誰もが感じたことのある”生きづらさ”

7人で同じ時間を過ごすことが増えていくにつれ、ある共通点に気がつきます。

それは、誰も学校に行けていないということ。

そして通っている中学校が雪科第五中学校であること。

それぞれが学校という環境に悩みを抱え、そのほとんどの原因が人間関係でした。

誰しもが望んで学校へ行かないという選択をしているわけではありません。

けれど、それは周囲に伝わりにくかったり、相談しづらかったりすることもあります。

ましてや彼らのように中学生だと、自分の悩みや気持ちを率直な言葉で話すことは困難なことのほうが多いのです。

そんな彼らに与えられたチャンス、なんでも願いが叶う”願いの部屋”を探すこと。

自分だけでは解決できない環境に陥った時、誰もがそんな大きな力に縋りたいと思うのではないでしょうか。

しかしそんなチャンスを与えられた彼らでも、願いの部屋を見つけることより

みんなで過ごす時間が大切だと思い始め、

「誰かが願いの部屋を見つけても、3月まではここで一緒に時間を過ごそう」という約束を交わします。

そして彼らは結託して、「学校へ行く一歩」を歩みだそうとするのでした。

おわかれの三学期

最終章で、こころたちはこの世界の秘密にたどり着きます。

また、辻村深月がみせる物語の伏線や構成に期待しながら最後まで読み進めて見て下さい。

トライプラス千葉みなと校でした。

ブログ

一覧トップへ