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永遠のテーマ!やる気ってなに?

トライプラスの深谷です。

長く塾の先生をやっていますが、保護者の方から「やる気スイッチを押してください。」と今まで何回言われたかわかりません。

さらに「子供のやる気がないので塾をやめます。」といって塾を去ってしまう子供たちもたくさん見てきました。

私だってできることなら子供たちのやる気を上げてあげたいです。

そしてそれに対していろいろと取り組んできました。

「子どものいいところをしっかりと承認する」

「ご褒美をあげてみる」

「危機感をあおってみる」

どれも瞬間的な効果はあったと思います。

しかし必ずといっていいほど長続きしません。

結局のところ本人の中からやる気が出ている時が一番学習効果が高いと思います。

そもそもやる気ってなに?

「やる気」という言葉を調べてみると・・・

物事を行おうとする気持ち、欲求などを意味する表現。

それと似た言葉でモチベーションという言葉があります。

モチベーション(motivation)とは、「やる気」「意欲」「動機」などの意味で用いられる表現。主に「行動を起こす契機となる刺激や意欲」といったニュアンスで用いられる。よく「モチベ」と略される。「特にやる気もないし必要に駆られているわけでもない」というような状況を指して「モチベーションがない」と表現したりする。

保護者の方が求めているのはこの「行動を起こす契機となる刺激や意欲」だと思います。

これは心理学でいうところの「動機づけ」ですね。この動機づけに対して様々な研究が行われています。

今回はこの動機づけについて調べてみました。

外発的動機づけと内発的動機づけ

まず動機づけには大きく分けて外発的動機づけと内発的動機づけの2タイプがあります。

勉強をするときの動機づけに例えてお話しします。

「外発的動機づけにより勉強をする」というのはどういうことかというと、「お小遣いがもらえるから勉強する、怒られたくないから勉強する」など、報酬や罰などにより自分自身以外からの影響を受け勉強をするという場合です。勉強が目的を達成するための手段になっています。

一方、「内発的動機づけにより勉強をする」ということは、勉強するという行為が手段ではなく、自分自身が勉強自体に価値があるものと考えて行っている場合です。勉強をすること自体が目的になり、そこから快感や満足感を求めます。知識が増えていく「有能感」が高まり、自分で決定することによって自らが進んで取り組む「自律性」が高まります。

この二つを比較すると、外発的な動機づけではなく、内発的な動機づけを高めればOKなのかなと思います。

しかし、現実的には外発的動機づけによってもやる気が高まる場合があります。

動機づけは一つの要因だけではほとんど作用せず、内発的にも外発的にも影響を受けています。

そこで内発的動機づけと外発的動機づけが連動している「自己決定理論」というものがあります。

これは、外発的動機づけを、外発的動機づけの中でも自律性の低いものから高いものの4つに分類する考え方です。

最も自律性の高い外発的動機づけは内発的動機づけとほぼ同様の行為が見られ、外発的によって影響されながらも自分で決めた動機によって行動している場合があるということです。

1.外的調整:外からの報酬など

難しそうな言葉ですが、

「人から言われるから仕方なく」「やらないと叱られるから」

「お小遣いがもらえるから」「褒められるから」

といった動機付けになります。

2.取り入れ的調整:罪の意識を感じるなど

これは、

「テストがあるから勉強する」「受験で落ちてしまう不安だから」「恥をかきたくないから」

といった動機づけになります。

次の二つの動機づけは上の二つと少し毛色が違います。

3. 同一化的調整:個人的な重要性や価値を感じる

「自分にとって重要だから」「将来のために必要だから」

4. 統合的調整:やりたいからやる

「やりたいと思うから」「学ぶことが自分の価値観と一致しているから」

このように、同一的調整や統合的調整の外発的動機づけであれば、内発的動機づけにあるような自律性が強く作用しています。

重要なのは「自律的な動機づけ」によってやる気を高めることなんですね。

中学生になると自律性が低下する!?

ベネッセ教育総合研究所 小中学生の学びに関する調査報告書によると・・・

中学生になると内発的動機付けが低下するという研究結果が発表されています。

これは「中1ギャップ」と呼ばれる現象と同じ傾向があります。「中1ギャップ」とは、小学校から中学校への移行に際して、新しい環境での学習や生活へうまく適応できないことによる様々な現象のことです。

小学校から中学校への移行の際に、学習動機づけが変化する

小学校では成績だけでなく努力した過程が評価されますが、中学校では学業成績によってのみ評価されるケースが多く、テストの結果をもとに良い・悪いが評価されます。

こうしたことが子どもの学習への自律性を阻害する要因となっていると考えられています。

また、中学生になると、ほかの子どもたちと学業成績を比較する傾向が見られます。

そうすると「自分は○○くんよりもできないんだな」ということが明確になり、学習に対する有能感が低下します。

小学生のときはあんなに楽しそうに勉強してたのに・・・

うちの子どうしちゃったんだろう?

というのも、子どもの環境の変化が影響しているんですね。

さらにベネッセ教育総合研究所 は、先ほどの「自律的な動機づけ」がしっかりとされている子どもの成績は良い傾向にあると発表しています。

様々な動機づけがありましたが、子どもたちが楽しく、やる気をもって勉強するためには「自律的な動機づけ」がカギになるのは間違いなさそうです。

次回は「自律性」を高める話をしようと思います!

トライプラスの深谷でした!

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